2008年12月23日

Windows Vista杯 自作PCの祭典 2008 エントリー(Z'sWS)

 (定格パフォーマンス部門)

◆エントリーマシンのアピール

Core i7をはじめ、いわゆる、コンシュマー向けが何をするにも、コスト・パフォーマンスで有利ですが、
つまらないので、あえて、エンタープライズ製品でエントリー。
DP Xeon×2、フルサイズのグラボにHDD8機のRAID仕様のパソコンでは、世界最小でしょう。
マニアック度で満足が行く一台になりました。
部品選定には、お店に聞いてもわからないことが多く、苦労しました。
Z's WS製作奮戦記(その8)も参照下さい。
 

Z'sWS.jpg   New_WS_Front2.jpg   New_WS_Back.jpg

 地味な外観です。
8機分の2.5インチHDDと3.5インチリムーバブル用ベイ、SB Fatal1tyのフロントベイ位しか
特徴はありません。

 ★コンセプト
 ・あくまでパソコンであって、コンシュマー向け機器の拡張が楽しめること。
 ・なるべくコンパクト
 ・バーチャルマシンを動かしても、ホストとクライアントの双方が、同時に実用レベルで動作
   (セキュリティ確保のためネットサーフィン用バーチャルマシンの構築。サーバー管理・開発)
 ・1920×1200、1600×1200のデュアルディスプレイ
 ・高速HDD
 ・高性能かつ高安定性(信頼性)の究極の両立
 ・なるべく低消費電力
 ・なるべく静音
 ・64bit OS導入

 ★マザーの選定
   1.高信頼性を求めると、エンタープライズ製品のパーツの適用をどこまでできるか
   2.PCI Express 2.0×16 グラフィック用 NorthBridge必須
     PCI Express 2.0×8  RAID用 NorthBridge必須
     PCI Express ×1 サウンド用
     上記が可能のこと。
   3.IEEE1394等のI/Fの標準装備
   4.バーチャルマシンの実用運用のため、なるべく多くの物理コアの搭載

    上記を満たせる唯一のマザーは、ASUSのSkulltrailプラットフォームの「Z7S WS」だけ!
   プラットフォームはCEBと、GTX280のような、大型グラボ搭載可能なケースであれば、
   何とか入ります。
    ・IntelのSkulltrail D5400XSは、SLI対応のため、NForce100ブリッジを搭載し、
     PCIExprexx1.0×16を4機の仕様のうえ、E-ATX仕様。SLI重視なら良いが、
     1枚のグラボで、パフォーマンスを出したければ、他のマザーに劣ります。
    ・Tyanのマザーも魅力的ですが、E-ATXかつ、IEE1394等のコンシュマー向けI/Fが、
     貧弱です。
    ・Supermicroは好きですが、欲しい仕様では、E-ATXになります。

   Z's WS製作奮戦記(その2)Z's WS製作奮戦記(その3)Z's WS製作奮戦記(その4)
   に詳細を示しました。

 ★CPU、メモリ
 ・価格から、E5420 C0を中古で購入。将来的には、TDP80Wの最高スペックのE5472 C0が
  欲しい。しかし、これは、入手性が悪く、安価で実現できるか疑問。探すのも楽しみ。
   公式には、長い間、Z7S WSは、E5420 C0に対応しませんでしたが、
  BIOS ver0401リリースで対応になり、実績でも、正常動作です。
   ちなみに、E0ステップでは、
      ・Intel® I/OAT
      ・Enhanced Halt State (C1E)
      ・Intel® Thermal Monitor 2
  が仕様から外れています。重要視される方は、注意!
   ついでに、Core 2 Extreme QX9775は、
      ・Demand Based Switching
   が仕様にありません。これらは、Intelのホームページ参照。
   Speedstep関連の機能ですが、仕様に無いことによる制限は、よくわかりません。
   I/OATは、ネットワークパフォーマンス改善のための機能で、
   Server系OSでないと、有効化できないようです。Z7S WS では、BIOSの設定無しです。
 ・メモリはとりあえず、DDR2 800(PC2 6400) FB DIMM の2Gを2枚としましたが、
  価格が下がれば、4G×4としたいところです。i5400のパフォーマンスが発揮できます。
  現在のFSB1333MHzのCPUでは、もったいない。FSB 1600MHzのCPUが欲しいところです。

  Z's WS製作奮戦記(その5)Z's WS製作奮戦記(その6)に詳細を記載。

  ★RAIDの構築
   SSDが流行ですが、ここは、ひとつ高速RAIDカードを導入。容量vsパフォーマンスでは、
  SSDより魅力的です。小サイズのファイルの転送パフォーマンスは、SSDに勝るものは
  無いですが、数十MBのデータを扱ったら、高速RAIDに勝るものは無いでしょう。
  小さいファイルの取り扱いでは、RAIDカードでも十分な体感が得られますので、
  結局、大容量ファイルを扱うことを考えると優位と思われます。
  現在は、8機のHDDの運用で、再構築中の安全のためRAID6で運用しています。
   高速化のためにRAIDボード上のメモリをキャッシュとして、Copy backモードで、HDDに
  書き込む機能がありますが、バッテリーバックアップや、UPSとの併用が前提です。
  ここをケチったWSは、何らかのトラブルで、RAIDカードに電源供給できずに、
  マシンが落ちた場合、RAIDボリュームはお釈迦です。周りで、何回かこれを見たことがあります。
  何のためのRAIDか解らなくなるシチュエーションです。

  Z's WS製作奮戦記(その7)に詳細を記載。

◆Windows Vistaを使って良かったと感じた点

 Windows Vista 64bitを利用することで、大容量のメモリが使用可能になります。私のメリットは、Virtualマシンを動かす時にメリットを感じます。

 私の環境では、Windows Vista 64bitとVMware Server 2.0での運用は、実用レベルと感じています。(レベルによると思いますが。) Windows XP 32bit環境を、ネットサーフィン専用、ダウンロード専用、セキュリティー重視作業専用(ドメインログイン専用)の3本をそれぞれ、2CPU、1024MBメモリ、HDD80GB〜160GBで構築しています。サウンドカード(PCIEx SB  X-FiTitunium Fatal1ty Champion Series SB-XFT-FCS)、USB2.0デバイスの認識もできています。(Logicool Orbit/AFだけは、上手く行っていません。)

 この他、自宅サーバのテスト用にLinux(Fedora、Ubuntu)の環境も構築しています。私の物理環境は、Pentium M 1.73GHzで、小消費電力重視のサーバなので、パフォーマンス同等以上のテスト環境が構築できますので助かります。

VMware_ON_WS.jpg

問題点:Bluetooth 2.1+EDRで、Vista64bitに対応した製品は、2008/12現在、無いようです。

Z's WS_Ver 1.2009(互換情報と課題)をご参照下さい。
このコンテストのお題目のvistaの普及に加え、vista 64bitによるWindowsの64bit化に貢献
できればと思います。
 

◆エントリーマシンの構成パーツ

CPUXeon E5420 C0 @2.5GHz ×2
マザーボードASUS Z7S WS
メモリーCENTURY MICRO 2GB DDR2 800 FB DIMM 5-5-5 2rank x8 ×2
CPUクーラーSupermicro SNK-P0034AP4  Heatpipe Active Heatsink for LGA771
HDD 
RAIDボードAdaptec ASR-51245 + Adaptec Battery Module 800T
RAID用HDDHITACHI HTS723225L9A360 2.5 7200・SATA/250GB/16MB ×8
Removable HDDHITACHI HDP725050GLA360 3.5 7200・SATA/500GB/16MB ×1
光学ドライブLG KUJ-850B BOX
ビデオカード玄人思考 GF9800GTX-E512HW
ケースLian-Li PC-A16(改)
電源Enermax EIN720AWT-JC INFINITI-720 + EMC007(CPUケーブル)
モニターDELL 2407WFP-HC+ DELL 2007FP(費用外)
サウンドPCI Ex SB X-Fi Titanium Fatal1ty Champion Series SB-XFT-FCS
上記以外のパーツHDDバックプレーン:DIRAC CRS-S1042-SAS ×2
 リムーバブルHDDケース:RATOC SA-RC1A-BKX
 メモリクーラー:OCZ XTC MEMORY COOLER
 PCIファン(RAID用):Scythe(サイズ) PC AIRCON
 拡張ボード用Fan:Owltech F12-PWM
 その他、細かいパーツ多数
 UPS: APC Smart UPS 1400(費用外)
使用OSUltimate 64bit
使用OSの
パッケージ形態
DSP版(Ultimate α/Σなどを含む)

 半年以上かけて、現在の状態を実現していますが、総額:541,599円もかかっています。
この不景気に、非常にお金がかかっています。もっと安く実現できないものかと思いますが、
Mac Quadra 950や、NEC PC-H98から比べれば、パフォーマンスは、数十倍(もっとかな?)、
費用は、1/5以下で実現可能の時代になり、その進歩に驚愕を感じます。メーカー製WSでは、
グラフィックカードやRAID構成で、この仕様はの構築は困難です。
 

◆パフォーマンス(クリックで原寸)
 BenchMark2008.12.23.jpg

3DMark06_Result.jpg

 パフォーマンスは、それほど高くありません。最新のCore i7や、高クロックのCore 2に比べ、
値段の割りに遅いです。しかし、ベンチマークや、エンコード等の数値では、確かにそのとおりですが、
パイプライン化が苦しいソフトでは、i7のハイパースレッドは役に立ちません。
 仮想化環境等のように、物理CPUを各プロセスに上手に割り当てられそうなシチュエーションでは、
パフォーマンスの低下が防げるのではないかと思います。この環境では、何を実行してもあまり、
パフォーマンスの低下は感じられません。
 

◆内部の様子
 New_WS.jpg

 写真は、サウンドボードのドライバ互換確認のためにとりあえず、ローエンドのボードを
取り付けたところです。また、RAIDボード冷却用FANと拡張ベイ冷却用FANは取り外した
状態です。(これらを取り付けると、内部の様子がわかりにくいのでこれにしました。)

 背面ファンは、外側に移動しています。純正のHDDベイと前面ファンは排除しています。
HDDバックプレーンに40x40mm、20mm厚Fanが2個ついているので、4機のファンが
回っています。2.5インチ7200回転のHDDですが、ほとんど発熱は気になりません。
ファンの速度は、ジャンパSWでLowとしています。
 静音性能は、良いとは言えなくなりました。RAIDボードがFan無しですと、
あっという間に90℃を超えてしまいます。結局、12cmファンと、隣りのスロットスペースに
ファンを増設せざるをえませんでした、結果、65℃位で落ち着いています。

MB_Plate.jpg
マザーのバックプレートには、付属のCPUクーラーの取付板を
貼り付けます。一箇所だけ、取り付けスタットがATX仕様のねじ穴が合わないようで、
自分で、ねじ穴を空けました。(改造のレベルでは無いと思います。)
Z's WS製作奮戦記(その1)も参照下さい。

 New_WS_MB.jpg

マザーボード組み込み中。

51245.jpg

Adaptec RAIDカード ASR-51245にバックアップバッテリを搭載したところ。

Power_ON.jpg

電源を入れてみたところです。ゲームマシンぽいです。

 Z7SWS_Block.jpg

Z7S WSの仕様についての言及は、皆無ですので、色々調べて、
ブロック図にまとめてみました。細かい所で間違いがあるかもしれませんが、
おおよそ、こんな感じと思います。

★更新履歴
 2009/1/6:誤記訂正、詳細説明へのリンク追加
 2009/1/12:Z7S WS、Vista 64 bit、VMware Server 2.0関連の互換情報へのリンク追加
 

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