SR-2マシン製作 M/B水冷化
EVGA Classified SR-2を水冷化しました。
私は、Koolanceのブロックを取り付けました。EKのブロックに比べて、
マニュアルが貧弱なのでM/Bブロック取り付けの参考になればと思います。
上の写真はKoolanceブロックです。特徴は、全部一体になっています。
やわなM/Bの補強にもなりそうな感じです。
上の図はEKのブロックです。こちらは分離型です。特徴は、Koolanceより安いことが一番です。
両者には一長一短があります。Koolanceのフルブロックは魅力的ですが、
CPUの水枕の選択肢が限られますので、CPUの水枕の選択肢がより広そうなEKも、
魅力的です。どちらが良いかは自作のスタイルによると思います。
CPUの水枕の選択については、次回に書くことにします。
初めに、物です。
巨大な水枕です。これは、メーカーサイトの紹介ページに載っているものを
拝借したのですが、青く光ってます。LEDを取り付けられるようになっており、
付属の青色LEDを点けるとおおむねこんな感じになりました。
こちらも、メーカーサイトの絵を拝借しましたが、構造です。2体ブロックを
途中で結合している構造になっています。特に私のレベルでは水路について、
言うことは無いです。熱を持つチップの所に串が作ってあったり水路が設けてあって、
なるほど〜という感じ位です。特に目詰まりを起こしそうな所も無いようですね。
こちらのは、冷却対象の私のM/B実機です。
こちらは、クーラーのカバーを取ったところです。ファンの下の穴は、M/Bバックプレートとの
締結用のネジ穴です。カバーを外さないと存在に気付きません。マニュアルを読まないと。。。
このネジ穴は、Koolanceのブロックは使えますが、EKのブロックを付けると、
使えなくなります。この辺りは、ネジ止めヶ所が多く、止めなくても支障はないでしょう。
ノーマルブロックと、Koolanceブロックを比較したところです。純正のブロックは軽いです。
アルミをベースに必要なところは銅といった作り方でVGAの空冷クーラーに考え方が似ている
ように思えます。写真左の熱伝導パッドは無駄に長くちょっと意味不明であります。
Koolanceブロックは、純正のクーラーに比べ、冷却対象以外削られていますから、
スリムな感じであります。しかし、VRMの所は、元々CPUクーラーと干渉すれすれの部品配置で、
これら全部にヒートシンクが当たる設計になっていますから、CPUクーラーにとっては、厳しい
形状です。
純正ですと、こんな具合に、端のコイルにヒートシンクが当たってません。
同じ目的の部品なら同条件で冷やしたくなりますね。
こちらは、クーラーを取り外したところです。写真左の2個のチップが、nForce200
PCIブリッジです。このM/Bの特徴であるマルチVGA環境を支えるとともに、RAIDカードを取り付ける
なら災いの元であるチップです。真ん中の大きいのが、IOH5520です。下のチップがICH10Rです。
チップの冷却対象には、グリスを塗ります。SR-2のブロックの場合、nForce200x2、5520IOH、
ICH10Rにグリスを塗ります。私の場合、付属のものを使わず、AS5を使ってます。
考え方は、VGAの水枕を取り付けるときと似ています。
水冷ブロックに熱伝導シートを貼ったところです。寸法は、付属の図面に書いてある通り、
切って貼ります。VRMのところと、真ん中のチップの部分です。付属の図面は、取説というには、
あまりに貧弱です。水冷化の経験者ならば十分な情報なのですが、初めての方は、
何が言いたいのか、わからないかもしれません。
こちらが、付属の説明書です。初ロットは少なくとも、これだけです。
しばらくして、申し訳程度のマニュアルが、メーカーページにはアップされていました。
私は、Oliospecさんに頼んで入れてもらいましたが、
発売された日の週末に入手しましたので、この時点では、聞く相手も、
情報も無かったです。
冷却対象のVRM部です。CPUの下には、チップコンデンサが並んでいます。
その下にある背の高い部品はコイルで、こちらは、水冷の対象になります。
その下にコンデンサが並んでいて、その下にあるのがVolterra VT1165 VRMです。
こちらはかなり熱くなりまして、水冷対象です。このように、部品が、CPUクーラー取り付け部
ギリギリまで存在しており、これにヒートシンクを当てると、CPUクーラの選択が難しくなること
がわかると思います。
この構成は、完全にデジタルVRMであることを示してます。
コンシューマー系のM/Bでは、珍しいかもしれませんが、XeonやOpteron、VGAでは、
よく見かけます。現在使っているASUS Z7S WSも、完全なデジタルVRMです。
私の場合、OCしたM/Bでは、アナログVRMのM/Bの使用経験の方が短いです。
アナログのは、intel D5400XSとASUS P6X58D PREMIUMがそうです。電圧ドロップの
特性が異なりますから、それと知っていて数値を見た方が良いかと思います。
メモリスロットの横の2個のICも熱伝導パッドを貼りつける対象になっています。これが、
何物かは調査できていません。
取り付けるとこうなるわけですが、ここからが問題です。この大きいM/Bで、重いブロックを
付けたまま位置を合わせた状態で、裏からネジ止めです。器用でないと辛いものがあります。
裏から見たところです。
私は、個人輸入しなかったわけですが、良かったです。
もう暴露して良い時期かと思いますが、初ロットは、10本必要な
短いネジが7本しか入ってないようです。ちょっと、省略するにも、均等に力をかけたい
部分ばかりなので辛いものがあります。
(Koolanceをオリオさんで頼んだ、SR-2仲間の話では、
既にオリオさんから連絡が行っているようでしたので、もう、いいでしょう。)
私の場合、9/11の週アス・ライブに間にあわせたかったので、
直接説明して、理解してもらえて送ってもらうタイムラグが許されなかったので、
オリオさんに対応して頂いて助かりました。ポン付けで持っていくわけには行かず、
組み立てて、ある程度の検証運転時間と、運送の準備もありますから、カツカツでした。
(次回のCPUクーラー編で書きますが、当初予定のCPUクーラーがM/Bブロックと
干渉したため、急遽CPU用の冷却装置も作るはめになりましたし。。。)
CPUバックプレートの部分です。 CPU 0のVRMブロックの下に、M/Bバックプレートとの締結用
ネジ穴がありますが、Koolanceブロックを付けると、写真の左側の穴は使えなくなります。
ここは、ネジが少ないので、ちょっと痛いところです。しかし、Koolanceブロックの場合、
M/B全体の補強構造物を取り付けた感じになるので無くとも支障は無いと思います。
EKのブロックはこのネジ穴は使える設計になっています。それぞれですね^^;
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