SR-2マシン製作 RAIDシステム
Last update : 2010 / 10 /17
HighPoint RocketRAID2760情報追加
EVGA Classified SR-2マシンを製作するに当たり、ストレージシステムをどうするかは、
課題です。私の結論は、areca ARC-1880ix-24 4GB+BBUによるRAIDシステムとしました。
私の考えは、LSI MegaRAID SAS 9260-8iは、速いのは認めるが、ロー〜ミドルレンジの半端な
RAIDカードに大金を出せない。次期arecaに期待すると書きましたが、これの実行です。
ストレージシステムは、結構悩みどころでした。
週アス・ライブに、SR-2マシンを展示することになって、uraさんのX5680+GTX480 4-Way SLIと
SR-2マシンの共演という流れになって、あまりに、しょぼいマシンは、展示できないので、
なんとか、SR-2で動作するRAIDカードを搭載しての展示したかったというのがあります。
ARC-1880ixが入荷延期になって、LSI MegaRAID SAS 9260-8iのとりあえず購入も
考えたのですが、ショップと相談していて、相性問題もあり、待って、ARC-1880ixにした方が良いという
結論になり、諦めでした。しかし、展示のための搬入日の前日の夜に入手できて、夜遅くまで、
システムの作り直しを行って、展示しました。
この時点で、正規代理店経由のものは3枚〜4枚しか無いということで、動かなかったらと思うと、
恐ろしい買い物でした。
★areca ARC-1880ix-24 4GB
こちらは、ARC-1880ix-24の裏面です。
このカードは、水冷化の必要がありません。熱がIOP348に比べたら、冷たいと言っていいでしょう。。
IOP348は、風を流して、80℃になってしまうのに対して、PoerPC440は53〜7℃と
安心感があります。仕様の抜粋を示します。私の編集ですので、多少間違いがあるかもしれません。
ところで、当初、arecaは、intelのIOP348の後継を積むのだと思っていたのですが。。。
intelのROC部門の売却劇がありましたが、メーカーが変わるだけでこちらを積むのかと思ったら、
そうではなく。。。Marvelのを積むのかと思いきや、PowerPC。。。いいんだろうか。これで。。。
これでは、ハード的には、LSIのと変わらん。。。。ExpanderもLSI製です。
最近のLSIは、方向性は微妙ですが、ベンチスコアの特性からも、F/Wのチューニングを頑張っています。
arecaは、これに対して何処までアドバンテージがあるF/Wにできるか興味がわきますね。
御本家より優秀なF/Wが出てくるのでしょうか〜。楽しみです。
こちらは、管理S/Wからアクセスしているところです。
F/Wのバージョンが微妙です。商社のダウンロードページでは、
1.48 2010 7 29 version
1.48 2010 9 2 version
がアップされていますが、8月10日versionとは、いかなるものなのでしょうか???
このような状況ですので、まだ、Updateはしてません。ボード上のF/Wをダウンロードできる機能
があれば、吸い上げたいのですが、出来なさそうです。Upgrade F/Wコマンドはありますが、
Download F/Wコマンドは見当たりません。
問題は、パフォーマンスですが、まだ、結論には至って無いです。nForce200がボトルネックになる
情報もありますが、まだ、解りません。ARC-1880ix-24に載っているF/Wは、現段階では、
出荷機ですらβ版という話が代理店のHPにありましたので、まだ、結論は出せません。
現時点では、LSI MegaRAID SAS 9260-8iの方がベンチスコアは高いと言えます。ただし、
このRAIDカードは、同じ条件のテストでも、オンキャッシュの場合とキャッシュアウトの場合が出て、
データがばらつくそうで、キャッシュに積極的に入れてスコアを上げるチューニングがされているっぽく、
ベンチ用RAIDカードと言ってもいいのかもしれません。映像とかやる人にとっては、役立たずでしょう。
(お世話になっているショップのテスト結果を聞かせて頂いた傾向で、必ずしも全ての条件での話とは
言いきれませんが、映像系はユーザー層からもarecaなのかな〜と思えます。)
・条件
RAIDコントローラ:areca ARC-1880ix-24 1GB(ベンチデータは1Gのもの。現在は、4G)
デバイス:Crucial REAL SSD C300 64GB x4
設定:RAID 0、ストライプサイズ:デフォルト64kB
こちらは、デフォルトの1Gキャッシュのままのデータです。
オンキャッシュ時のデータです。色々データを取ってますが、まだ、まともなデータかどうか
良くわからないので、このデータだけにしておきます。
このように、nForce200によるボルネックの発生ですが、あるような無いようなまだ解りません。
代理店のベンチデータと比較すると、シーケンシャルとランダム512Kのトップスピードが、
200MB/s程遅いです。接続デバイスはあまり関係ないテストでの話ですので、
これがnForce200の影響なのか、F/Wの仕上がりの問題なのか微妙です。
しかし、メインマシンのASUS Z7S WS+Adaptec ASR51245のトップスピードより
明らかに2倍速いです。6Gbps+PCIe2.0x8接続のカードなりに速いことは間違いないです。
★SR-2でのPCIe接続設定
製作しているマシンでは、2個のnForce200を、RAID専用、VGA専用となるように接続
しています。効果があるのかどうか、解りませんが、少なくともデータの流れを
お互い妨げない方向でセッティングすることにしています。
★SR-2での動作情報
前の記事の内容をもう一度記載しておきます。
・areca ARC-1880ix-24 4GB 動作します。(私の情報)
・areca ARC-1680ix 動作します。(SR-2仲間の情報)
・areca ARC-1231ML 4GB 動作します。(ネット情報)
・LSI MegaRAID SAS 9260-8i 完全なコールドブート不能(ネット情報)
・HighPoint RocketRaid 2310 ブート不能(最新F/W)、データディスクとして使用可能。(私の情報)
★HighPoint RocketRaid 2310
HighPoint RocketRaid 2310は、ダメもとで中古のものを試しました。nForce200搭載のSR-2で
発生する問題のシミュレーションにもなるので買ってみたものです。
・仕様:SATA 3Gbps x4、PCIe 1.0 x4、キャッシュ無し
SR-2にRAIDカードを入れると、BootデバイスのHDDの項目が、
RAIDカード、または、ICH接続のHDDデバイスの選択ができるようになります。
2310は、この部分も結構不安定で、オンボードのICH以外のSATAデバイスを切ったりすると、
認識できたりと、ブートディスクとして使うにはちょっと苦しいです。
1.認識できるも、Windows7で、ドライバを読ませて、ボリューム認識させるも、BIOSのBoot設定を
してくださいの旨のメッセージが出てインストールできない。
2.HighPoint RocketRaid 2310のドライバをインストールしたWindows7 システムが入った、
ICH接続のHDDを、HD革命3を使って、RAIDボリュームにコピーして、Win7インストール時の
問題を回避させて、Bootさせるも、途中でフリーズです。
3.HighPoint RocketRaid 2310を認識したWindows 7 システム上のF/Wアップデートツールから、
ボードを認識できず、仕方が無いので、他のPCでF/Wを最新版にアップデートするも改善せず。
おそらく、nForce200の先に居るカードをツールが認識できないのでしょう。
このカードの場合、ハードの問題より、RAIDカード側とM/B側のBIOSの出来次第と言えます。
参考データ:
RAIDコントローラ: HighPoint RocketRaid 2310
デバイス:Crucial REAL SSD C300 64GB x2
設定:RAID 0、ストライプサイズ:デフォルト
3Gbps接続になってしまいますが、それでも、効果が出ていると思います。
★HighPoint RocketRaid 2760
RocketRAID 2310と同様に、RAID BIOSへ入るためにSR-2のBIOSでSATA関係の
設定によっては、BIOSfが出てこない現象がありますが、こちらは、OSインストールが
できたようです。PCIEバスのOCや、BCLK OC時の耐性は、まだ解りませんが、
回避方法はありそうです。
http://www.c-player.com/ad35755/thread/1100083309131?page=49#1100098126798
★ICH10 RAID 0
RAIDコントローラ:ICH10
デバイス:Crucial REAL SSD C300 64GB x2
設定:RAID 0、ストライプサイズ:デフォルト
シーケンシャルリードは、RAIDカードと同等以上ですが、その他は、やはり専用チップによる処理に劣る
と言えるのではないでしょうか?こんなもんでしょう。
★Crucial REAL SSD C300 64GB
週アス・ライブ展示の関係で、時間が無く、Marvell 88E9128での環境での
テストは行ってませんし、1880ix-24経由でRAIDを組んでしまっているので、
SATA 6Gbps環境での、単発のC300 64GBの性能はネット上のものを参照することにしました。
一般的なデータですから、多少数値の差はあると思いますが、ここは、参考までですので、
参照先はあえて伏せます。
コントローラ:AMD SB850(SATA6Gbps)(私見は、これが一番まともに感じています。)
ベンチS/W:CrystalDiskMark3.0 x64 1000MB TEST
Seq | 340.8 | 74.44 |
512K | 314.7 | 74.47 |
4K | 29.68 | 56.87 |
4k QD32 | 190.3 | 77.95 |
単発データから比べると、RAIDカードのを使うと、大きく化けることがわかると思います。
★ちなみに遅いHDD
システムチェックのために中古で買ったHDDです。現在、SR-2のデータディスクにしています。
システムのバックアップ等のために設置した、リムーバブルベイにとりあえずで、装着しています。
データディスクは、落ち着いたら、1880ix-24にHGST 2.5" 7200rpm 250~320G x8でBRAID 6
を構築予定です。
仕様:HGST HDS721616PLA380(SATA 3Gbps 7200rpm 160GB)
凄く遅いですね。現在の速いHDD順次読み出し200MB/sを超える製品も
あります。しかし、それでもSSDには勝てません。SSDの書き込みは、高速HDDに比べ
遅い傾向にありますが、私の環境では、RAIDカードのキャッシュで補う方向で対処します。
ベタデータを書き続ける使い方(映像等)では、熱と消費電力を諦めて、高速HDDと
平均的に速いRAIDカードの選択の方が、良いと思われます。ベンチの一発の速さで見てはいけない
所ですね。
★Marvell 88E9128
現在の多くのM/Bに搭載されているSATA 3 Marvell 88E9128は、
RAID 0は全く役に立ちません。オンボードでRAID 0 を組むならICH10で組むべきです。
2枚なら2枚なりの性能になります。
(SR-2でICHは、やってみました。当初これで、展示予定でした。この情報があったし、
時間も無かったので、SATA3接続のRAID 0は試してません。そんなこんなで、
ARC-1880ixを入手したので、もはや、オンボードSATA3は、不要です。)
帯域が足りないのではないかと疑問に思えますが、X58とかのIOHにPCIe2.0 x1接続
されているわけで、ICH10より条件が良いにもかかわらず、ダメダメです。
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