2012年1月 1日

A Happy New Year 2012

seahose_valley_web.jpg

 

明けましておめでとうございます。今年は、SandyBridge-EやIvyBridgeのネタが楽しみです。

さて、今年は辰年ということで、Mandelbrot集合でこれを表現してみました。

これは、タツノオトシゴの谷(seahose valley)と呼ばれている部分です。

中心座標が(-0.74543+0.11301i )の部分の拡大です。私の手持ちの参照文献は下記です。

1)Heinz-Otto Peitgen / Dietmar Supe 編集 「The Science of FRACTAL IMAGES」, Springer-Verlag

(M.F.  Barnsley / R.L Devaney / B.B Mandelbrot / H.-O. Peitgen D. Saupe R.F. Vossらによる) 

2)H.-O パイトゲン / P.H. リヒター著(宇敷 重広 訳) フラクタルの美 シュプリンガー・フェアラーク東京

数学の神秘ですね。Zn+1=(Zn)^2+Cという単純な複素力学系の式がなす図形です。

私が計算機にのめりこんだのは、24年前にPC-9801F2で8086アセンブラやCを駆使して

描いていたことがきっかけです。このころは、この部分は、計算精度と計算時間数日かかったりと、

ハードルが高かったのですが今は、見てる目の前で、瞬時に描かれてしまいます。

私にとって、はっきり解る時代の進歩の形です。

PC-9801F2とは、こんなPCです。NEC製で、当時の日本のビジネスシーンをほぼ独占した製品です。

PC-9801F2.jpg

使っていたマシンは、V30 8MHzへ換装し、メモリが128KB⇒384KB(確か。。。)にしていました。

キャッシュ容量ではないですよ。メインメモリの容量です。

当時まだ、高校生〜大学生だったわけで、ようやくアセンブラを理解できるかのレベルでした。

しかし、一生懸命勉強して、ようやく書けたプログラムをPC-9801RAという32bitマシンが

デビューしまして、お店のデモ機でプログラムを走らせるお願いをして、動かしてみたら、

がっかりです。Cオンリーで書いていたプログラムを演算部の関数を機械語で書きなおして、

浮動小数点演算をせず、bitシフトによるInteger演算、メインメモリを使わず、レジスタのみの

プログラムとして、精度を諦めて高速化をしていました。この努力の結果で、高速化をやっていた

のですが、ハードの進化で何倍も速く動かしてしまったわけです。この瞬間でした。もう、

職人のような機械語コードはうけないと思いました。

MacintoshQuadra950.jpg

92年まで使い続けたPC-9801F2もさすがにこの頃には、もうオンボロです。

そこで、貯めたお金全てをつぎ込んで、Macintosh Quadra950へ走りました。

このマシンは、当時としては、驚愕の演算能力でした。

自分としては、初めての諦めていた浮動小数点演算プロセッサが付いている32bitマシンです。

セグメント無しにベタでメモリにアクセスできるため画像処理で高速であり、

カラーGUIを搭載したSystem 7が走る。と、当時のWindowsと比べると、

大人と子供のケンカより酷い差がありました。

でも、今、改めてスペックを見ると笑えます。

CPU 68040 33MHz (コプロとライトバックキャッシュ搭載が売りです。)

 VRAM 1MB 最大2MB

メインメモリ:24MB(私のものの仕様で増設していました。最大256MB)

HDD:420MB

何の数字だと思うような仕様であります。当時は、浮動小数点プロセッサを内蔵していることは、

凄かったし、プロセッサだけ保守で買うと3〜40万円と今のWestmere-EXより高い代物です。

Quadra950_MB.JPG

これが、その残骸です。動かそうとしてもうんともすんとも言わなくて、分解したら、

電池が破裂して、部品を破壊していました。もう、戻ってこない、思い出のマシンです。

 

さて、その後、パイプラインを組んで、動作周波数を上げるため、CISCプロセッサから、

RISCプロセッサへ移行していきました。98年に私が入手したマシンは、

Power Macintosh 9600/300

でした。安売りしていたので飛びついてしまいました。

PowerMac9600_300.jpg

CPU: PowerPC  604e 300MHz 0.25μmプロセス

メモリ:192MB(後で増設)

HDD:Adaptec PowerDomain 2940U2W+ 9GB(Seagate Barracuda 7200rpm)

内蔵CD-ROM(私としては、初のCD-ROM内蔵マシン)

まあ、あまり特徴がないといえばないですが、

Quadra950よりは、大分速くなった感じでした。

 

その後は、Intel CPUとWindowsの猛烈な進化に呑まれて、現在に至ります。

Xeon X5680x2 + SR-2より、このMacintosh Quadra950は高かったことになります。

今のハードの演算パワーは計算機をいじり始めた頃から比べると、わけがわからない

レベルになっています。当時は、ハードウェアを直接叩くという現在では行儀が悪い

プログラムで高速化に四苦八苦していましたが、ハードウェアの進歩の方が高速化に

利く時代になってしまいました。

SR-2_internal.jpg

一昔前は、計算機と言えば、メーカー製のPCメインで、自作で、特徴を出すにも部品も無いし、

メーカー製PCの方が自分の思い通りのものが手に入る状況でした。

しかし、現在は、部品が増え、メーカー製PCでは話にならないレベルのマシンの構築が可能に

なりましたから、自作PCが面白くなりました。一般にはありえないパフォーマンスのPCを作る上で、

水冷パーツが増えたことや、OC設定機能の進歩が私にとっては、今、自作をやる理由です。

少し前ですと、ベンチアタックや、頑張って作りましたマシンですと良いのですが、常時全開

セッティングのマシンを作って運用するには苦しかったと思います。

今ですと、思い通りのマシンを作れる位に、部品が増えたと思います。

反面、ハードルが下がった分面白くないという意見もあると思います。これからは、

細かい部品選定や、セッティングの差、ちょっとした組み付けの工夫の積み重ねが

差になるのではと思います。

部品が増えたけど、突き詰めると、同じようなマシンに仕上がって行くという所が、

つまらないところですが、この中で、どうやって自分の色を出すかがポイントですね。

やっていて、楽しいけど、悩ましいところであります。

 

このブログ記事と同じカテゴリのブログ記事

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.myme.mine.nu/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/435

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)